Masami Toku on Flickr

MasamiToku. Get yours at bighugelabs.com/flickr

2012年1月12日木曜日

10年ぶりのセプティックタンク吸い取り掃除:Septic vs. Sewer system in Chico

新しい家に移る前の改装補修工事は着々と進んでいる。でもそれと同時に現在の家のメンテナンスの準備も同時進行。相談の結果、このうち当分貸すことにした。今例のバブル崩壊後アメリカでも家の価格がどんどん下がっていて、買い時。もちろんそれで「清水の舞台」の気持ちで買い替えを決めたのだけれど、それは同時に家を売るにはあまり良い時期ではないということでもある。数年貸し続けて、それでモーゲージ (Mortgage: 住宅ローン)の返済に当てる事にして、しばらく様子をみながら売り時を決定ということになった。運が良ければ(ジョンのお給料がう〜んと上がったり、私が宝くじに当たったり)、この家を売らずにローンを払えるかも。それは無いか。

ということで、引越の準備ももちろんだが、貸す前には現在の家のメンテナンスも必要。その一つ、この家を購入してから初めて、なんと10年振りにセプティックタンク (Septic Tank) の吸い取りを業者にお願いすることにした。

辞書で見るとこのセプティックタンクは「浄化槽」となっているが、水洗トイレが下水道に直結していなくて、いったん浄化槽の中にとりこみ、処理をして水分だけ、下水に流すというシステムのことらしい。これと違って水洗トイレから直で下水道に処理されるシステムが「スアーシステム(Sewer System下水道)」。

チコの街はちょっと不思議で、チコ市に属する地域とビュット郡に属するところが市の中心か否かに限らず、モザイクのように入り組んでいて、その郡に属する地域は、まだそれようの下水道が完備しておらず、各家々の庭にそのセプティックランクが埋められていて、そこで処理して、最終的に下水へというシステム。うちもそう。

汲取り車のタンク(1,000gal=3,300リッター=3,3トン) がそのまんま庭に埋め込まれているとご想像してもらえばよいかと思う。日本の「ポッちゃんトイレ」ではないので、私たちの出した物がそのまんま溜まって行くのではなく、菌処理して、水分だけさらにそこから下水へ排水されることになるとかで、溜まるのは処理されたものだけ。うちらのような三人家族だと、このサイズで15年は大丈夫なのだそう。えっ〜と私もその処理能力に驚き。確かこの家に移って数年経った頃、心配になって業者に調べてもらったら、まだまだと帰られてしまったことがあった。

今回は、吸い取りの必要があるかどうか調べてもらって、結果10年分のを吸い取ってもらった(処理するのは日本の汲取車のようなトラックだけど、生でなく菌処理されたものを吸い取るからなのか、作業中でもにおいがしなかった。)

調査にタンクの埋めてあるところを掘り返し、タンクの入り口を見つけ出し、そこからパイプを入れ、処理すること約30分。そしてまた土をかけて元に戻す作業。すべて込みで今回$320。10年に一回と思えば高いとは思えなかったけど、、、日本だとたぶんこういうの公共の仕事だからたぶんただだよね。そういえばゴミ収集も日本では無料だけど、ここでは各家庭がゴミ処理会社と契約して週に一回取りに来てもらう。もちろん費用は各自負担。これを思うと日本って自治体で保護されているんだと改めて思った。(写真はそのセプティックタンクが埋められている裏庭。パイプ口を掘り出し処理が済んだ後、じゃりが敷き直してある。)

0 件のコメント: