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2011年7月4日月曜日

To Florence as the origin of Renaissance (7/3&4): いよいよルネサンス発祥の地フィレンチェへ

慌ただしくも思いがけなく(私達的には)ゆっくりとした二日間を過ごした後、次なる都市フィレンチェへと向かう。ここは今回訪問予定のイタリア三都市(ベニス、フィレンチェ、&ローマ)の中で、私が最も期待する街。なにせルネッサンス発祥の地である。芸術鑑賞教育を教える私としては外せない街。ダビンチにミケランジェロ、ラファエロのハイルネサンスのビックスリーもさることながら、ルネサンスをルネサンスたる所以とした遠近法の発明者(ブルネルスキー)とそれを表現した最初の絵画「三位一体(by マサッチオ)」に会いに私は来たのでアル。続く、、、

(さて続き7/5記)旅もそろそろ終わりに近づいている。7/3の朝船上タクシーでベニス(島)の中心地の反対側にある駅に向かう(一人6.5ユーロ=約$10ドル)。ホームに停車している特急列車に乗ろうとした時車掌に「予約は?」と聞かれる。「へっ高速バスは予約は必要だったけど、列車ではいらなかったはず。」と、「ユーロパスのファーストチケットを持っている。」と答えるとそれでも予約が必要で、車内で購入すると一人18ユーロ、駅での購入は(1&2等席にかかわらず)一人10ユーロとのこと。ジョンは車内購入8ユーロの差額でもオッケーという態度。私が「ちょっとちょっといくらなんでも三人で24ユーロ=36ドルは高いんじゃないの?一本送らせて、その差額でここで朝食を食べて1時間後に乗ろうよ。」とクレーム。そういうことに。残念ながらファーストクラスは既に予約で一杯とかでセカンドに。それでも席は中心にテーブル付きの向かい合わせの良いシート設定。そこで、大学院で中国文化を専攻したというキアラ(母娘でナポリへ向かう途中とのこと)と旅は道ずれに。フィレンチェまでの約2時間の車中、将来は大学教授になりたいという彼女とイタリアのアカデミア事情で盛り上がった。とても純で知的で英語も達者な彼女。イタリアや中国での大学への就職が難しいのなら、アメリカで博士課程をとったらと勧めた私。彼女の仕事探しがうまくいきますようにと祈りながら、フィレンチェで降りる私達。

(ここからは7/8記)宿は駅から歩いて約15分弱のいつものごとく小さなブティックホテル(今回はツインを三人で久しぶり川の字で寝ることにして節約。一泊70ユーロ=$100ドル。ラッキー!)そしてホテルの入り口から振り返ると後ろにあのサンタマリア大聖堂(バシリカ)が見えるではないか。そうなのバシリカからなんと歩いて数分のところの宿(今回もジョンに感謝。不動屋さんの決め台詞ではないけれど、観光するにも宿は、ロケーション、ロケーション、&ロケーションである。)

まずキアラにも絶対お勧めと言われた「ウフィツィ美術館(Uffizi)」へ。そのままでは長ーい列を並ぶことになるとのことで予約センターへ。ラッキーなことに当日2:45入場の予約がとれた(入場料12ユーロ+予約料4ユーロで計16ユーロ:約$24)。ここはあのメヂィチ家歴代のコレクションで有名。でも今まで立ち寄った豪華絢爛の博物館建築と比べると少々見劣りしたのが個人的感想。コの字(U-shape)型に長い回廊(ルネサンス様式建築)にクラシック彫刻群が並びその回廊両翼に展示室が並んでいる。

私がここで最も感動したのは前期ルネサンスの巨匠ジョットーの黄金の「聖母子(Madonna & Child) 1320?」パネル。もちろん鑑賞学の中でも必ず取り上げる作品でよく目にしているものだけれど、正直3mを超えるこんなに大きい作品とは想像していなかった。一見にしかずの良い例。これを実際に見れただけでもここにきた価値はあったかも。その他もちダヴィンチの「受胎告知」を始めミケランジェロラファエロの作品も。その中でも特にボッテチェリの名作群「ヴィーナス誕生」や「「プリマヴェーラ(春)」が有名。その他大作がごろごろ。いつものごとく名作の数とその大きさに圧倒され目眩が、、、博物館を出た私達は広場に立つあの「ミケランジェロのダビデ像」(これはコピー)にもご挨拶を忘れずに。(想像していたよりおっきいのでちょっと驚く。)

二日目はフィレンチェの街観光(美術館巡り)を。朝から宿の近くのサンタマリア大聖堂(愛称はドーム)へ。ムフそう散歩がてらの距離で出かけた。またまた長ーい列を並んで入るまでに約30分。フィレンチェでは聖堂に入るのにノースリーブや半ズボンはだめで、それを知らない観光客はかわいそうに入る直前においかえされる始末。(後でわかったことだけれど、それでやたらショールの物売りが聖堂前に並んでいたんだ。)中は今までの聖堂とちがって、観光客の多さを計ってイスが撤去されていて大きな空間が、、、でもあるべきものがないのはちょっと寂しい感じ。

その後、ちょっとお疲れの海をホテルに残し、私とジョンはいくつかの美術館を急いで回ることにした。まずは近くにあるフィレンチェで一番古い教会(バシリカ)と言われる「サンタロレンツォ聖堂」へ。一番古いバシリカというのもうなづけるシンプルな外観とは裏腹にインテリア内部は荘厳で見事。そしてあのLinear Perspectiveで描かれた最初の作品と言われる超有名作品マサッチオの「三位一体図」があるサンタマリアノヴェリア聖堂へ。ここでとうとう時間切れ。ガリレオやミケランジェロの墓碑があるという「サンタクローチェ聖堂」は表を拝んだだけで今回は残念ながらパス。

そして夕方海を迎えてフィレンチェ最後の場所は、「ミケランジェロの丘」へ。そこから見下ろすアルノ川とフィレンチェの夕刻の街が見事。イタリアの旅はどこも二日間の駆け足で回ることに。さて明日はいよいよこの旅最後の地ローマへ。

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