下記はチコ市のローカル新聞(9/8/2009 Chico Enterprise Record)に掲載された記事からの抜粋。
ざっと読む限り、「誰も頼るな、誰にも責任を転嫁するな、自分自身で責任を持って勉学に励め、それができるものしか成功しえない。」といっているように聞こえる。つまり社会のせいにするな、どんなに大変な環境にあろうともそれに耐え、自分自身で切り開けということなのか?オバマ大統領が学校で学生に向かってスピーチしたこと自体は素晴らしいことだと思うのだけれど、それは過去の大統領もやってきたことで、特に目新しいことでない。(日本ではないだろうけど。)内容は一般的なメッセージの域を超えるものではないという感じ。それより気になったのは、こどもの教育環境を整えるべきの政府や親の責任を回避して、その不備を子ども(学生自身)の忍耐と努力でカバーしよと言ってるようにしか私には聞こえなかったこと(ただスピーチ全部を聞いたわけではなく、新聞記事からの感想なので、結論づけるのは時期尚早かも)。スピーチの場に選んだ学校が普通の一般的な学校というより、かなりレベルの高い高校らしいというところも気になった。(たぶんこの学校の生徒たちはほっといてもちゃんとやる子たちなのだろうから。)
"Every single one of you has something that you're good at. Every single one of you has something to offer." "And you have a responsibility to yourself to discover what that is."
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「君たち一人一人全員が何かしら得意なものをもっているはずである。何か身を投じてがんばれるもの(そして誰かに分け与えることができるもの?)を持っているはずである。そして君たちはそれが何であるかを発見しなければいけない(その責任を君たち自身が持っているのである)。」
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"There is no excuse for not trying" he said in the speech. He said students must be individually responsible for their education, and that it's important to work hard, pay attention in school and complete assignments.
「何もしようとしないこと(努力しないこと)に対してなんの言い訳もあってはならない。」オバマは学生に向かい、教育に対して学生一人一人自身が責任を持つべきだと言っている。そしてそれは一生懸命努力することであり、学校において、集中して(与えられた)課題をきちんとこなして行くことであると。
"Whatever you resolve to do, I want you to commit to it," Obama said. "The truth is, being successful is hard. You won't love every subject that you study. You won't click with every teacher that you have."
「解決すべきことがなんであろうと、私はあなた方がそれに責任をもって立ち向かってもらいたい。」「真実を言おう。成功することは困難なことだ。君たちは勉強するすべての科目を好きにはなることはないだろう。また君たちが出会うすべての先生と相性があうこともないだろう。」とオバマは語った。
"At the end of the day, we can have the most dedicated teachers, the most supportive parents and the best schools in the world, and none of it will matter unless all of you fulfill your responsibilities," the president said.
「いつの日か、私たちは最も(教育に)熱心な先生達に、最も献身的に支えてくれる親たちに、そして世界で最もすばらしい学校を持つことができるだろう。しかしそれは君たちが君たち自身の責任を果たした時にのみしか起こりえないことなのだ。」大統領はそう語った。
2 件のコメント:
久々です。
私もこのスピーチ動画観ましたよ~(横着して字幕入りを)
良い内容なんですが…
どうもしっくり来なかった。
エリート校向けという感じで、全米の子供たちへという内容ではなかったと思いました。
タイミングも悪いかも。
例えばこのスピーチを直接聞いていた学生たちの中でも
「親が高学歴のエリートだったけど昨年の不況でのっぴきならない経済状態に陥った」
という子がいたとしたら
感銘を覚えるどころか逆に反発しかねないような。
「君たちが良い環境の中で学べるかどうかは君たち次第」
と言うよりは
「残念ながら現在、国としてはなかなか教育の状況を向上させる余裕がない。
だがこういう時だからこそ悲観せず、出来る事を見つけ、努力して欲しい」
と言った方がまだ救われるんじゃないかな?と思いました。
その通りですね。
昔から教育予算はとても低いので、アメリカでは各学校がいろんな行事にかこつけて、ファンドライジングにいそしむのが常です。海の学校でもやっていて、その一つがジャガゾンというもので、子ども達が何週校庭で走れるかで寄付金を募るものです。子ども達皆親戚など寄付をしてくれそうなところに電話をかけまくってます。子どもが寄付という名の下、お金を集める行為は、正直う〜んと考えてしまいます。
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