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2009年3月5日木曜日

米国美術教育協会:NAEA (National Art Education Association)


春だ3月だ。NAEA学会の季節である。米国では、各州に学年を超えた美術教育協会があり、例えばカリフォルニア州ではカリフォルニア美術教育協会 (CAEA : California Art Education Association)、それを総括する形で米国美術教育協会 (NAEA: National Art Education Association)が存在する。毎年3千から5千人の参加者があり、論文発表だけで6百件余、ワークショップや招待基調講演、特別シンポジウムなどを’入れると千件近い発表がある。それを五日間で消化する、全米最大(というより世界最大)の美術教育関係の学会。参加者も幼稚園から大学までに教員、美術館関係、そして学生と広い。また語られるテーマも学年ごとのカリキュラムの実践や一般的な教育理論から時代に応じてまた社会のニーズにあわせて、関連理論を含め多岐にわたる。

そして米国の学会でありながら、実は世界中から参加者がやってくるといっても過言じゃない。(昨今ではアジアから、特に台湾&韓国から多くの人がやってくる。日本ではちょうど卒業シーズンと重なる時期であることや、日本での美術教育学会の開催時期とも重なってしまうので、日本からの参加者が少ないのでとても残念。特にもっと現場の先生方の発表をここでどんどんして欲しいのに、、、何度が日本からの先生方の発表をお手伝いしたが、いつも大盛況。参加者からもっと日本からの発表をという声も高いんですよ。ほんとにほんとよ!!!)

例年3月に米国のどこかの大都市(西、中央、そして東と回る)で開催されるのが常だが、今年は北のミネアポリスで4/17(金)~4/21(火)にかけての五日間(寒い土地なので4月)の開催です。(この時期ならもしかして日本からも来れるのでは?)

発表応募締め切りはなんと8ヶ月以上も前の6月の中旬〜7月初旬の間頃。なにせ一般発表6百件が上限のところ、例年倍の1,200〜1,500件のプロポーザルが届くので、それぐらい時間をかけないと選別できないのだろうと想像する。ということで、応募する側も一件だけでは落ちる可能性が大きいので、当然2〜3件応募して、1件、運がよければ2件くらいの発表と見越して、多く応募するのが、結果的に倍以上の応募が例年届くという事になる。



1995年の学生時代から毎年参加発表している私ですが、なんと昨年はサバティカル (sabbatical: 研究長期休暇)で大学で教鞭をとる義務から解放され半年日本に滞在して仕事をしていたので、昨年なんと締め切りをすっかり失念。(カレンダーにも忘れないように、しっかり印をつけていたのに〜 >_<,,,)。この学会は大学卒業後、全米に散り、各地で仕事をしているかつての学友達や恩師にも会える、同窓会のような場でもあるので、今回はみんなに会いに行ってこようと思う。と思っていたら別の同僚から共同での発表を依頼されたのと、USSEA: (United State Society for Education:InSEAの米国版)のランチパーティで昨年8月の大阪でのInSEA (International Society for Education through Art)のことを少し発表することになった。それでもいつもの個人での論文発表に比べれば、精神的にずっ〜と楽。久しぶりに皆とわいわい情報交換をしながら交遊を暖めることにしよう。

*米国では大きな学会開催場はホテルで開催されることが多い。日本では、ホテル=結婚式場として使われることがスティタスになるわけだが、米国では、ホテル=学会会場というわけである。また学会会場先が参加者に取っての宿泊先となるので、便利。今年のミネアポリスでの学会会場はヒルトンホテル。5千人も収容するだけのキャパシティがないと行けないわけで、大きなホテルが使かわれるということに。また多くの教材&教科書会社が出店する場所も設けられていて、ホテル内で、通常ダンスホールのような大会場があてられることが多い。百件余の出店があり、宣伝のためたくさんの無料サンプルを配布してくれるので、「空のスーツケースをいつも一つ用意してくるのよ〜」という強者もいるとか。(ちなみに私ではありません ^_^)

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