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2011年12月23日金曜日

ベストクリスマスムービー2011「Arthur's Christmas」 in Animation?

冬休みで退屈している海のお供で(というより自分も好きだから)今月はよく映画を見にいっている。先日もスピルバーグ監督の「The Adventures of TinTin」と見にいった。同タイトルの有名なアメリカンコミックの3Dシアター版。う〜ん。テンポもよかったし悪くはなかった。実写に限りなく近いアニメーションフィルムってところで、テクノロジーにチャレンジの画期的なフィルムであることはきっと間違いないのだろう。でも、見終わったあと、これだとアニメーションでやる意味あるのかなあ?とジョンも同意見。(たぶんオリジナルのコミックの絵が好きな人たち、私も含めて、はきっと同じ事を考えたと思う。)結果的に読み終わった後のストーリも残らなかった。でもあきらかに第二弾を想定しての終わり方でしたね。Rotten Tomatoes の批評は70%台。

それに反して、評判がよかったのが、この「アーサーのクリスマス (Arthur Christmas)」。同批評サイトで90%台の高記録。その割にはすでにシアターでは一日一回の朝一の放映になっていて、どうもクリスマスの日が最後。ということで、急いで家族で行ってきた。ソニーの配信。批評サイト通りこれがお〜という素晴らしいプロットに仕上がっていました。

ビジュアルもあまり好みのスタイルのアニメではないし、定番のクリスマスでサンタの話だし、どこをどう変えるのか?と思っていたら、そうかその手があったかと思わず感激。一言で言うと、サンタ一家のクリスマスイブのお話。親子(父と息子)のジェネレーション交代の話とも読めるし、できのよい長男とぱっとしない次男の兄弟の話にも読めるし、伝統と新しいテクノロジーとの折り合いの話とも読める。その他いろいろ。クリスマス夜明け前、わたし忘れた最後のプレゼント「自転車」を渡すために奔走する次男アーサーと引退した元サンタ(おじいちゃん)、トナカイ、そしてエルフ(プレゼントのラッピングが仕事)のブラウニーのかかわり合いが秀逸でした。最初の出だしが、「うわ〜アメリカ的今時発想のプレゼントのデリバリーシーン!」とおもわず感激してしまったひろいものの。お薦め。

でもきっとこれもすぐに忘れてしまうんだろうな。アメリカのフィルムの世界(特にアニメーション)は次から次へと新しいものが出てくる。量産の世界。この世界と対抗する日本の「アニメ」にはやはり宮崎さん的職人芸の世界で勝負するしかないのかも。宮崎さんのようにその名前がすでにブラント化している人以外は、商業的に成功するのは至難の業だと思う。その名前で観客を呼べるアニメーション作家といえば、実はアメリカにもそうはいない(かも?)。私の好きなのは、もちろん「Nightmare Before Christmas」のTim Burton。シュールな雰囲気が大好きだ。この人の作品なら、なんでも見にいきます。

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