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2009年3月30日月曜日

カリフォルニア州立大学 vs. カリフォルニア大学: CSU (California State University) vs. UC (University of California)

カリフォルニア州には2つの大きな公立(州立)の大学ネットワークシステムがある。ひとつはカリフォルニア州立大学 (CSU)でひとつはカリフォルニア大学(UC)である。

カリフォルニア州立大学は、全米で一番大きな総合大学ネットワークで、カリフォルニア州立大学の名の下、カリフォルニア州全体で23校存在する。大学院の修士まで取得できる。(博士号の取得のためには、例えば下記のカリフォルニア大学のように研究母体大学へ進むことになる。)カリフォルニア州立大学チコ校はそのひとつ、学生数約1万6千人を有する中規模校、カリフォルニア州北部の教育の中心である。それぞれのキャンパスの規模はそれぞれだが、小さいキャンパスで約一万人弱、大きいところで約三万五千人の学生数を有する。全キャンパス23校全体の学生数は約45万人。

また研究母体の大学としてよく知られるカリフォルニア大学は、そのシステムのもと、実は10校存在する。有名なUC-Berkley (University of California, Berkley) はサンフランシスコ近郊バークレー市にあるカリフォルニア大学ということである。UCLA (University of California, Los Angeles) は同大学ロスアンジェルス校というわけである。ここでは博士号まで取得できる。10キャンパス全体の学生数はやく22万人。

これらは、同大学名のもとに、このようにいくつかのキャンパスがあるが、日本のようにそれらはメインキャンパスの元分校として成り立っているわけではなく、それぞれが独立した大学であり、各大学の場所(地域)名が大学の名前の後(もしくは前)についている場合が多い。例えば California State University, Chico (これはカリフォルニア州立大学チコ市にあるキャンパスという意)また San Francisco State University (サンフランシスコ市にあるカリフォルニア州立大学)。

余談だが、カリフォルニア州立大学は全米の州立大学でも学費が安いことで有名。50州の中で、もっとも生活費の高いカリフォルニア州の学費が安い?ちょっと以外かも、でも事実。(*州立大学システムを作るにあたって、州民全体の高等教育レベルの向上という理念のもと、先人達の努力で、州がその学費をかなり負担するということになったらしい。でも皮肉なことにそのことが原因、つまり州の教育予算の具合によって、大学運営が一喜一憂することになる。このことは前回3/29付けのブログでも一目瞭然。)

州の学生であれば、1年間の学費が約4千ドル〜5千ドル(関係費用も含めて)。州外の学生はその約2倍の学費を徴収される。ただ州外の学生でも一年カリフォルニアに住んでいることが証明できれば、カリフォルニア州住民とみなされ、その学費ですむ。または1年後には州価格での授業料となる。ただし、海外からの留学組、例えば日本人留学生などの場合は、この例に入らない。何年住もうと(グリーンカードを取得しない限り)、外人価格の授業料、約通常の3倍の授業料を徴収される。(ということで、留学の際に、貯金通帳の残高証明が必要書類のひとつになっているのですね。つまり留学している間、働かなくても授業料を払える経済状況にあるということの証明が必要になっている。)何れにしろ、それでも米国の学生達にとっては、安い金額ではないので、ほとんどの人が働きながら大学にかよっている。また大学の通う学生の年齢も民族(エスニック)同様、様々である。

(ここチコには約150人の日本人留学生がいるとのことである。チコに通う約1万6千人の学生にまぎれてしまって、私はそういった日本人学生をほとんど見かけないのだが、ほとんどが高校出て数年の若い学生達であるらしい。彼らの学費はもちろん留学生価格である。そしてそれにプラスして生活費もいる。そういう学生達の留学費用のことを思うと、それを背負っているであろう親の苦労をついつい思ってしまう。この150人の中で、いったい何人がちゃんと卒業できるのだろう。みんな〜!親の血と汗と涙の結晶を無駄にしないで、がんばってくれ!!!)

(*余談ついでに、もちろん公立以外、私立も多数の大学が存在するのは周知の事実。有名なところで、東のハーバードと比較される、ここ西のスタンフォード大学、そして日本関連研究で著名な南カリフォルニア大学など、多数。でも学費が目の玉が飛び出るほど高い。米国の私大は、日本の医学部並みの授業料をぶんどるのである >_<,,, 上記のように、州立大学の学費も日本の国立大学と比較してとても高いです。)

カリフォルニア州の大学システムの概要(英文)のサイトからの抜粋は下記をご参照のこと。


The CSU is a leader in high-quality, accessible, student-focused higher education. With 23 campuses, almost 450,000 students, and 47,000 faculty and staff, we are the largest, the most diverse, and one of the most affordable university systems in the country. We offer unlimited opportunities to help students achieve their goals. We prepare graduates who go on to make a difference in the workforce. We engage in research and creative activities leading to scientific, technical, artistic and social advances. And we play a vital role in the growth and development of California's communities and economy.

The campuses of the University of California provide exciting environments that foster world-class educational and research opportunities and generate a wide range of benefits and services that touch the lives of Californians throughout the state. The UC family includes more than 220,000 students, more than 170,000 faculty and staff, 37,000 retirees and more than 1.5 million living alumni. Opened in 2005, the UC system's tenth campus at Merced—the nation's first public research university to be built in the 21st century—is the first new UC campus in 40 years. UC is also actively involved in locations beyond its campuses, national laboratories, medical centers and neighboring communities — in places throughout California, around the world and online.

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