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2010年4月6日火曜日

突然のさようなら:佐藤史生さんへ

今日ヤマダさんから久しぶりにメールが届いた。突然の訃報。佐藤史生さんがお亡くなりになった。乳がんでこの数年闘病生活をおくられていたとのこと。知らなかった、、、

米国巡回少女マンガ展示会に参加していただいた23人の中のお一人。他の先生方と比べて、寡作なせいもあり、戦後を代表する少女マンガ家の一人として選ぶには、、、と疑問をていする少女マンガファンも中にはいたけれど、私個人として佐藤さんを外すことはできなかった。

この巡回展示会はファンの一人としてのスタンスで、私個人の読んだそして好きな少女マンガ家23人を選ばせていただいた。そして自信を持って佐藤さんを私のベスト23の一人として展示させていただいた。30の年に渡米したわけだが、渡米してはじめて読んだマンガがこの佐藤さんの「ワンゼロ」だった。今でも私が一番影響を受けたマンガとして、ベスト3に入っている。作中の佐藤さんの言葉が私を思考の海に放り投げることがしばしばあった。その答えの出ない哲学の時間が今は懐かしい。

佐藤さん、、、展示会用にお借りしたままの単行本「鬼追うもの」はまだ私の手元に残っています。この夏お返しにあがる予定でしたのに、そして世界巡回のプランをお話しする予定でしたのに、私はどうしたらよいのでしょう。ご冥福をお祈りします。

北米巡回用に作ったパネル3枚の内の2枚。作品はすべて佐藤さんご自身が作ったダッシュ原画作品。佐藤さんの自宅におしかけて、日本を離れる日も押し迫った日、夜二人で必死で作品を作ったあの日を思い出す。いつでもまたお会い出来ると信じていたのに、、、もっと早くご連絡をしておけばよかった、、、、

2 件のコメント:

meteora さんのコメント...

Masami 様、はじめまして。

今朝、初めて、佐藤史生様が亡くなった事を知った一ファンです。
寡作な方でしたので次の作品集はいつかな~などとのんきに日々をすごしておりましたが、ふと、新刊を調べようとしたら‥。
独特の絵柄や内容の難解さのせいか、その価値に比さず、あまり知られていないかもしれませんが、誰にもマネのできない強烈な個性を持った、私が最も心酔する作家さんのお一人でした。(そんなにSFを読まないのですが、それを越えていました。絵もお話しも。ほんとに刺激を受けさせていただいて‥)
何度読んでも飽きることのない残された作品を、これからもゆっくりと読んで行きたいと思います。
作品のパネルすばらしいですね‥。こんな形で初めて拝見しました。

ついこの場をお借りして、長いコメントを残しますこと、お許しください。

佐藤先生のご冥福を心からお祈りしつつ。
Rui H

MasamiToku さんのコメント...

ご連絡コメントありがとうございます。
今仕事でハンガリーのブタペストにいるのですが、アメリカを離れる直前にたまたま読み返したのが、佐藤さんの本でした。本当におしいかたをなくしたと今でもとても残念に思います。いつかまた佐藤さんの作品で展示会を、、、そんな日が来る事を願いつつ、、、

徳 雅美 拝